
どうにか子どもにゲームをやめさせたい。

内ゲームを取り上げる方法はないのかしら?

ちょっと待ってください!
ゲームは完全悪ではありません。ゲームを取り上げる必要はないかもしれません。なぜならゲームをうまく利用すると、勉強に必要な力をつけられるからです。
ゲームで育つ勉強に役立つ4つの力
塾の定期面談でよく話に上がるのがゲーム問題。

うちの子、ゲームばっかりしてて…
一日中ご飯も食べずにゲームに没頭しているようでは確かによくありません。それは辞めさせましょう。
でもゲームは勉強と両立するといい影響が生まれます。ゲームから得られる効果が実はあるのです。
- 問題解決能力
- 情報処理能力
- 創造力(想像力)
- 英語力

以上、4つの力がゲームを通して身につきます。
え?ほんとにこんな力が身に付くかって?ゲームのジャンル別に具体的に見ていきましょう。
RPGゲーム(問題解決能力)
RPGといえば冒険をしながら進んでいくゲームです。ポケモンやドラクエなどがこれに当てはまります。
これらのゲームは次々に試練が現れます。その試練を解決しながらゴールに向かって進んでいきます。
ゲームが好きな子は次のステージにいきたいがために、たくさん頭を使って考えます。そしてあの手この手を使って試練を突破します。
このようにいろいろな視点から物事をとらえることで、身につくのが問題解決能力がです。
問題解決能力はたとえば数学の図形問題に使えます。
一つのの視点では解決できないことも、複数の視点から見ることで解答を導くことができるようになります。
パズルゲーム(情報処理能力)
パズルゲームは中毒性のあるゲームで、親からするとやらせたくないかもしれません。
テトリスやぷよぷよ(どっちも古い)、最近ではパズドラなどがパズルゲームに当てはまりますね。
パズルゲームでは情報処理能力を養うことができます。
ゲームではたくさんあるパズルをうまく組み合わせてステージをクリアしていきます。
勉強では数学の方程式などが当てはまるでしょうか。xやyの値を求めるために右辺、左辺に移行してゴールを目指す。
問題処理能力が高いとスイスイッと解いていけることでしょう。
サンドボックスゲーム(創造力)
サンドボックスゲームとはあまり聞きなれない言葉ですね。
直訳すると「サンド=砂」「ボックス=箱」つまり「砂の箱」です。
子どもが小さいとき、砂場でスコップなどを使って砂のお城とか作りますよね。あれと同じイメージです。
このサンドボックスゲームからは創造力(想像力)を身につけられます。
マインクラフトというゲームをご存知ですか?「マイクラ」とも略されていますね。
かなり自由度の高いゲームで、いろいろ物が作れます。家を作るために道具を用意して、道具を作るために木を手に入れます。

家を作るためには何をしたらいいだろう?
いろいろ想像しながらゲームを進めることで想像力(創造力)を育むことができます。
創造力を育むことを目的に、センター試験は2020年から大学入学共通テストに変更されましたね。
勉強以外においても、予想困難な時代の中、新しい価値を創造していく力がいま求められています。
オンラインゲーム(英語力)
最後にオンラインゲームです。オンライン上で知らない人と会話をしながらゲームを進めます。
これはご家庭によってはやらないように制限しているかもしれません。
親としては、オンライン上とはいえ誰か知らない人と会話するのは少しこわいですよね。
でもこれがいい影響を与える場合もあるのです。

わたしの生徒の話です。
数学が苦手な子が入塾してきました。対して英語はとってもできたのです。小5なのに日常会話が分かる程でした。

英会話でも習っているのかな?
と勝手な妄想をしたのですが、実は違ったのです。
英語が得意な理由はオンラインゲームのチャットにありました。
その生徒いわく、英語でチャットをするそうです。ゲームを進めたいがために、英語を調べながら理解してチャットをしているというのです。

英語力をつけるこんな方法があったのか!
聞いたときとても驚きました。英語でやり取りするオンラインゲームは考えようによってはかなりアリだと思いました。思わぬ副産物ですよね。
勉強とゲームを両立しよう
この記事を読んでゲームに対する印象が変わったのではないでしょうか。

ゲームをしてはいけません!
と頭ごなしに否定するのはやめましょう。ゲームもうまく使えばメリットがあるのです。もちろんゲームのやり過ぎはいけません。勉強とゲームを両立することが大事です。ゲームをさせるなら時間やルールを決めるといいですね。

1日のゲームの時間は長くても1時間くらいではないでしょうか。
あまり長時間ゲームをすると今度は悪影響が出ます。睡眠時間が短くなったり、視力が低下したりとよくありません。
勉強時間も取れなくなるので学力低下にもつながりますね。
勉強とゲームをうまく両立させて、ゲームのメリットを享受しましょう。