
個別指導塾と集団塾どっちにしよう?
個別指導塾にするか集団塾にするかは、塾を選ぶ際にまず立ちはだかる悩みポイントです。
個別指導塾も集団塾もそれぞれいいところがあります。
基本的には個別指導塾のメリットは集団塾のデメリットになり、集団塾のメリットは個別指導塾のデメリットになります。
今回はそれぞれのメリットに焦点を置いてご紹介します。
個別指導塾のメリット
まずは個別指導塾のメリットをご紹介します。
- 自分に合った授業が受けられる
- 【超】復習可能
- 中高一貫校の授業にも対応可能
- 通塾予定の融通が効く
- 振替授業ができる
- 大学生の先生が多い
- 先生を選べる
自分に合った授業が受けられる
個別指導塾の一番の特徴が自分に合った授業が受けられることです。
具体的なカリキュラムが一人ひとりに与えられ、それに沿って授業を受けます。
はじめに設定したカリキュラムが途中からずれていていくことはよくありますが、個別指導塾であれば軌道修正が可能です。
生徒は常に自分に合った授業を受けられるので、成績を上げやすい勉強環境となります。

集団塾だと分からないまま進んでいく可能性がありますが、個別指導塾ではその心配がありません。
【超】復習可能
生徒に合ったカリキュラムを組めるので、どこからでも復習可能です。
中3が中1の復習から授業を受けることはもちろん可能ですし、もっと言うと中3が小5から復習することだって可能です。

集団塾も夏期講習などで復習コースなどありますが、通常授業で中3が小学校の内容の授業を受けるのは困難です。
わたしが実際にみた生徒で中3なのに小学校の問題からやり直す子はいました。
その子は国語だけがとても苦手だったので国語だけ小学校の内容から、その他の教科については実際の学年に応じた授業カリキュラムを組みました。

生徒によって、もっと言うと、その生徒の教科によってカリキュラムを変えられるのは個別指導塾の大きなメリットです。
中高一貫校の授業にも対応可能
自由なカリキュラムを組めるので、中高一貫校にもバッチリ対応できます。
つまり先程の話とは反対で、【超】予習コースを受けることも可能ということです。
たいてい中高一貫校は一般の公立の学校に比べて授業進度が速いです。中2の終わりに中3学習内容が終わっていることは珍しくありません。
その独自の授業スピードに対応できるのは個別指導塾です。

中高一貫校のそばにある集団塾にはそこに合わせたコースもあるかもしれないので、要チェックです。
通塾予定の融通が効く
通常授業も夏期講習などの講習も生徒に合わせてカリキュラムが組まれます。つまり通塾予定の融通が効くということです。
集団塾だとたとえば月曜日の6時間目は数学(予習ペース)、火曜日の5時間目は英語(復習コース)なとと、授業内容が時間によって決まっています。
そのため、受けたい授業に生徒が合わせに行く必要があります。でも個別指導塾では生徒の都合に塾が合わせられます。
習い事を塾以外にもしている場合など、個別指導塾の方が融通が効いてありがたいですよね。
振替授業ができる
先程の話につながりますが、個別指導塾では生徒のペースに合わせて授業が進められます。
そのため欠席をして振替授業を行った際も、生徒に合わせて授業を進めます。
集団塾であれば欠席すると1回分の授業をスキップすることになりますが、個別指導塾ではカリキュラムが狂うことはありません。

振替授業はできないところや、有料の場合もあります。入塾の際に確認しておきましょう。
大学生の先生が多い
個別指導塾では集団塾に比べて先生の数が必要です。そのため個別指導塾の講師は大学生でまかなわれいることが多いです。
大学生の先生は生徒と年齢が近く話しやすい存在です。緊張せずに授業を受けられるのでわ気軽に質問もしやすい環境です。
大学生の生徒は受験を経験して間もないので、受験のリアルな話を聞くことができます。
大学受験を目指している高校生にとっては特に良い環境です。なぜなら運が良ければ志望校に通っている先生の授業を受けることも可能かもしれませんからね。
先生を選べる
個別指導塾では自分の好きな先生を選ぶことができます。先生によって教え方や口調が違うので相性があります。
同じ先生の授業を受けたとしても、Aちゃんにとっては分かりやすい、Bちゃんにとっては分かりにくいということも。
先生との相性は成績アップに深く関係しているので、自分の好きな(分かりやすい)先生を選べることはメリットです。
集団塾のメリット
次は集団塾のメリットについてご紹介します。
- 仲間と切磋琢磨できる
- 競争心が芽ばえる
- 先生の質が同じ
- 静かな環境で授業を受けられる
- 過去問のストックが多い
- 授業料が安い
仲間と切磋琢磨できる
集団塾はみんなで同じ授業を受けます。そのため授業が終わったら共通の話題で話すことができます。
「今日の授業難しかったね~」「宿題多いけど頑張ろうね」などと仲間と一緒に勉強していると感じることができます。
受験生など一人だとくじけてしまいそうなときも、仲間と切磋琢磨しながら頑張ることができます。
競争心が芽生える
集団塾は成績で授業のクラスが分けられます。そのため同じ志望校を目指している生徒が必然的に集まります。
塾内テストや模試などを通しまわりと自分を比べ「負けてたまるか!」と思えることは集団塾のメリットです。
先生の質が同じ
集団塾の先生は基本的に社会人が多いです。学生アルバイトも研修など受けているので指導に期待はできますが、社会人のプロ講師陣には負けてしまうことも。
大学生の先生はあくまでもアルバイトです。本業は学生でメインは自分の勉強です。
でも社会人の先生は教えることが本業です。一定の水準以上の質の高い授業を受けられます。

大学生の先生は不安という声は結構聞きます。個別指導塾の元塾長としては、大学生も社会人に見劣りしないと言いたいです。でもどうしても大学生の先生が不安な方は集団塾を選ぶといいかもしれませんね。
静かな環境で授業が受けられる
集団塾は一つの教室で一つの授業が行われます。生徒全員が黒板に向かって授業を聞く学校と同じスタイルです。
まわりの雑音を気にすることなく、授業に集中できるのはメリットの一つです。
反対に、個別指導塾は一つの教室で複数の授業が同時進行でされています。(完全個別でまわりの音が遮断されているところもあります)
そのためまわりの音や動きが気になることも。自分の勉強と関係ない内容が耳に入ってきたらや、授業に集中していない子の態度が目に入ることもあるかもしれません。
集団塾はその心配がないので安心ですね。
過去問のストック多い
集団塾は過去問のストック量が多いです。生徒数が多く、通塾生徒のレベルも一定以上なので、欲しい過去問が手に入る可能性が高いです。
受験当日の過去問はもちろん、学校別の定期テスト過去問も置いています。
過去問分析も進んでいるはずなので、テスト前には予想問題を手に入れることもできるかもしれません。

個別指導塾でも過去問をしっかり揃えてるところはあります。
一つ言えるのは、過去問のストックを塾に期待するのであれば、そこの教室がいつできたか聞くことをオススメします。
開講して間もない教室には過去問ストックが少ない可能性大なので注意が必要ですね。
授業料が安い
個別指導塾に比べて、集団塾は料金が安いことが多いです。
集団塾は生徒の人数に対しての先生の数が少なくて済みますからね。
塾でかかるお金
- 入会金
- 年会費
- テキスト代
- 模試代
- 月謝
- 振替料金
- 夏期講習などの講習料金
- テスト対策の料金
- 解約時の違約金
上記はあくまで一例です。他にもお金がかかるもの、逆にかからないものもあります。入塾時によく聞いておきましょう。
個別指導塾と集団塾、それぞれメリットがある!
個別指導塾と集団塾にはそれぞれメリットがあります。子どもによってどちらが魅力的かは異なることでしょう。
塾に通うのは子ども本人です。親が違いについてまずは理解し子どもに教えてあげてください。
実際に塾を決めるときは体験授業を受けて、実際の雰囲気を味わうことをオススメします。

お子さまに合った塾が見つかるといいですね。