辞めた塾から電話がかかってくるのは「親切」ではなく「営業」

教育コラム
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ア〇ブロだったかな?少し前に見かけました。

辞めた塾から心配の電話が掛かってくる。とっても親切。

わたしも辞めた生徒に電話を掛けたことがあります。

でもこれ「親切心」ゆえではありません。

なぜなら「あの子、最近どうしてるかな」と電話することはありませんでしたから。

退塾したご家庭に電話を掛けるのは決まって「数値」がほしいとき。つまり「入会者」がほしいときです。

退塾生徒に電話を掛けるのは、再入会を促す営業です。

教室が抱える生徒数にもよるかもしれませんが、塾として生徒にできることは無限にあります。キリがありません。

カリキュラム作成、修正、宿題の確認、成績確認、進路相談、テストのフィードバック、、などなど。

それはもうやることは、たっっくさんあります。どれだけ時間があっても足りません。

そんな中、退塾した生徒に手をかけられるか?いや、普通はかけられません。

お金を取らないボランティアの塾ならまだしも、月謝をもらう塾では退塾生徒の優先順位は一気に下がります。

下がるというか、もはや目に入りません。

「あの子どうしているかな?」と気になることはもちろんあります。一度関わった生徒ですから。

でも退塾したということは、理由は何にせよ塾との関係をご家庭が切ったということです。

(稀に塾側から強制退塾させることもあります)

関わらないことを選択したご家庭に構っている暇はありません。

退塾生徒にかける時間があれば、現在通っている生徒にその時間を割きます。だって月謝をいただいているのですから。

それなのに退塾生徒に電話を掛けるのは、先ほどチラッと申し上げた通り「営業」です。

塾も会社ですから、数値目標があります。

入会数や解約数などいろいろな項目はありますが、要は売上を上げる必要があります。

数値目標を達成するためには対策(具体的行動)が必要です。

その中で「退塾生徒に再入会を促す」ことは対策になり得ます。

最近どうですか?塾をやめられてからずっと気になっていまして、ついお電話してしまいました。

先生、気にかけてくださりありがとうございます。実は塾を辞めてから…

この対策(退塾生徒への営業電話)に重きを置くときは現在通っている生徒はそっちのけで退塾生徒に電話を掛けます。

辞めた塾から心配だって電話が掛かってきたの~とても親切。

なんて思っている方は、まんまと塾の策略に引っかかっているというわけです。

  • 辞めた塾からの電話親切
  • 辞めた塾からの電話=営業

以上、あくまで個人的な考えです。

本当の親切心から電話をしてくる塾長もなかにはいると思います。

でもそれならお金を払ってもらっている現生徒(現在通っている生徒)に時間を割くべきだと思いますけどね。

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