いまや塾に通うのは当たり前のようになっています。通っていない子の方が少ないのではないでしょうか。
でも塾はいつから通わせるべきか判断が難しいですよね。
塾に通わせる時期の判断の仕方について今回はお話しします。
勉強が分からなくなってからでは遅い
塾をスタートさせる適切な時期は、勉強が理解できているときです。

え?分からないことがないのに通わせるの?

はい、分かっているときこそ塾をはじめるタイミングです。
いままで何百組と親子を見てきました。入塾の際に親からよく言われるのがこの一言。

うちの子、勉強に対してやる気がなくて…
そりゃそうです。勉強が分からなくなってから塾に入れられる子どもの気持ちを考えたら…そりゃやる気も出ないですよね。
この「やる気」を上げるというのはテクニックのいること。どうにかしますが、そう簡単な話ではありません。
苦手意識があり、やる気がないと、まずはやる気を引き出さなければなりません。
やる気を出す方法としては、簡単な問題をさせて達成感を味わせたり、少し前に戻って復習からはじめたり…
いずれにせよやる気を出すためには時間がかかります。こんなことをしていたら、ただでさえ分からなくなっている勉強にさらに置いていかれてしまいます。
そのため、塾に通うタイミングとしては勉強に対して苦手意識がないときこそがベストタイミングなのです。
勉強が嫌いになってから塾に通わせるのは大変です。親も子も、塾側も労力がいります。
手遅れにならないため、早めに塾の検討をすることをオススメします。
集団塾と個別指導塾どっちがいい?
塾の決め方はいろいろあります。
今回の記事は「いつはじめるべきか」に焦点を置いているので、その点から集団塾と個別指導塾の違いを見ていきます。

要するに、勉強の理解度を基準に塾を選ぶときの考え方です。
説明は不要かもしれませんが、集団塾と個別指導塾は以下の特徴があります。
- 集団塾:学校の授業のようなスタイルで先生一人に対して大勢の生徒
- 個別指導塾:家庭教師のようなスタイルで1:1~1:4などと少人数制
- いまの学校の授業が理解できている
- 学校のペースに合わせて勉強を進められる
- 予習をする余裕がある
- いまの学校の授業が理解できていない
- 分からなくなってから時間が経っている
- 復習する必要がある
あなたのお子さんは上記のどちらに当てはまりますか?
予習ができる子は基本的には集団塾で問題ありません。
ただ集団塾の予習ペースが遅いと感じる場合は、個別指導塾に入れて子どものスピードに合わせてどんどん進めてもらうの手です。

個人的には、迷ったら個別指導塾にするといいと思います。
なぜなら、単元によって理解度は変わるからです。計算が得意な子もいれば、図形が得意な子もいます。
単元の理解度に合わせて授業のスピードを個別に加減できるのは個別指導塾と考えます。
少し早いかな?くらいが塾に通わせるタイミング
「塾=わからないところを解決する」という印象が強いかもしれません。
でも、分からなくなってからでは遅いのです。
勉強が分からない子のやる気を取り戻すには時間がかかります。
親も子どもも余計な労力を使わなくて済むように、早めの塾の検討をしてみてください。